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じゃがいもの毒。【#1】健康なおばあちゃんになりたい

micco.
酸素を吸って、ときめきを食べて、文字を書いて、毒を吐いて、夢と現実の狭間で生きてます。人間です。

わたしには腹筋がない。

ヨガを始めて早7年。辞めなければ続いていると、どこかの誰かが言っていた。体には意識を向けていたはずなのに、お腹の筋肉がないことに最近まで気付かなかった。

今ではライフワークとなったヨガ。初めの頃は1週間に1回、習い事のように通っていただけだった。途中の2年ほどは心も体もボロボロになってしまいヨガから遠のいたこともあった。一昨年、ふと思い立って全米ヨガアライアンス200を取得。わたしの唯一の長所は行動力。短所はよく考えず、直感で動くこと。

将来どう在りたいかと聞かれたら「健康なおばあちゃん」と答える。わたしの私自身に対する興味は自己の内面や体のこと。周囲の人から時々いただく褒め言葉だって、見かけのことより自分の行動やわたしが生み出した何かを褒められることの方が何倍も嬉しい。

去年の夏頃。ずっと気になっていた近所の総合治療院の初診予約を取った。90分でカウンセリング、現状の確認、調整、日々のトレーニング方法をご教授いただける。

蓋を開けると問題は山積み。わたしの体はぐにゃぐにゃだった。

治療院の先生が言うには人間の体はどこかの癖や歪み、弱いところをかばうためにどこかが頑張っているらしい。わたしの場合は腰がとてもがんばり屋さんだそうで、お腹がすこぶる甘えていた。お陰でヨガのレッスンを受けに行って、お隣の年配の方ができるV字バランスがわたしにはこれっぽっちもできない。(今までずっとできなかったのに、気にも留めていなかったわたしもどうなのか)

体がわたしの意思とは全く別のところで自らバランスを取って、生かしてくれていた。人間の体すごい。

とはいえ歳を重ねるにつれ、何もしなくても復活していた小学生の頃とは違うことはひしひしと感じている。健康なおばあちゃんになるために、日々のメンテナンスを怠らないようにしたい。

そのためには、まず気付くこと。気付くとは、それまで気にもとめていなかったようなことの存在を知ること。試しに、委中というひざの裏のくぼんだところをグッと押してみると痛みがある(もちろん、痛みがない人もいる)。疲れが溜まりやすい場所と言われているが、普段の生活の中ではなかなか気が付かない。こんな風に自らの変化を促したり、いつもと違う行動をしてみたりすることで見えてくるものもある。

人間の体も自然の一部であり、常に変わり続けている。変わり続ける中でバランスは保たれていて、わたしは変化の中に気付きを見出す。調子がいい日も、悪い日も、今日はそういう日なんだと良し悪しの判断をせずに受け止め、また淡々と生活を繰り返していく。意識を内にばかりに向けて、世界に満ちている輝きを見逃さないように。

わたしと私の体の対話はまだまだ始まったばかり。